隠れ熱中症が一番怖い
隠れ熱中症は夏バテと勘違いされ,見過ごし安い厄介な病気です。
「食欲がなく元気もないどうしたんだろう夏バテかな?」
こういう何気ない会話はとても多いと思います。
愛犬の元気がなく食欲がないことは割と頻繁に起こるので
いつものように考えがちですが、それが隠れ熱中症の場合は、
話が別です。
命の危険があるからです。
これは人においても同じです。
人間でも、熱中症と診断され治療される人は年間に
30から40万人、救急車で運ばれる人は毎年4から5万人くらいです。
その理由は、 大きな自覚症状がないまま深刻なレベルに病状が進んでしまうからです。
自覚症状があまりなく、危険を感じられないまま命の危機にさらされたり、
後遺症が残るという恐れがあるのです。
風邪インフルエンザで体温が四十度になって、放置する人はいないはずです。
しかしこれが熱中症では四十度の太陽になっても知らずに過ごす、
ということが起きています。
犬よりもはるかに耐熱性に優れた人間が、自分自身のことでも見落としがちな病気が熱中症です。
高温にとても弱い愛犬については、どれほど心配すればいいかを想像いただけるかと思います。
そして愛犬は、人という飼い主が高温を除去してあげなければ自分で防ぐ方法がないのです。
いつのまにか深刻なレベルになってしまうと言う、危険を感じられないことは問題の核心です。
夏に愛犬が食欲を失った時、よく食べるフードに変えたり、
トッピングして食欲をそそる嘔吐する前に、隠れ熱中症を確認する癖をつけてください。
隠れ熱中症の確認ポイント
春まで食欲のあった子が夏場に食欲がなくなる(水ぐらいしか飲まない)
- 散歩が好きな子が、散歩を喜ばない、散歩に行こうとしない
- 家の中でぐったり静かにしている時間が長い
- フローリングの上や玄関などいつもと違う場所で、お腹をべったり床につけている
- 喜んで急いで駆け寄ってくることがなくなった
などが梅雨頃から秋口にかけて起きたら注意が必要です。
他の疾患も考慮する必要がありますのでご注意ください。
吐いたり下痢をしたり、ふらふらしたり、ひどく元気なない状態がプラスされた場合は、
特に注意が必要です。